第1話 「舞踏会の殺人」
坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖“舞踏会殺人事件”」より
脚本:會川昇 / 絵コンテ:水島精二 / 演出:浅井義之 / 作画監督:矢﨑優子
 

総合商社加納グループの加納信実(のぶざね)社長は、終戦後の復興特需に関して、不正の疑惑がかけられていた。逮捕も間近といわれる中、加納は自らの嫌疑を晴らすため自宅で盛大なパーティーを開く。

JJシステム会長・海勝麟六の娘・梨江が、検察庁連合調整部の虎山泉とともに専用エレベーターに乗ろうとした時、割り込んでくる2人がいた。一人は探偵の結城新十郎。推理では麟六に負け通しの「敗戦探偵」。そしてもう一人が新十郎といつも行動をともにしている少年・因果。彼らもまたパーティーの招待状を手にしていた。

加納の妻・敦子と言葉を交わす梨江。敦子は、検察によってかけられた夫・信実の嫌疑が晴らされることを強く望んでいた。アルコールを口にし、具合の悪くなった梨江。

梨江がトイレで休憩をしている間、広間の舞台では、加納信実が自らの潔白を証明する演説を始めようとしていた。が、喋り始めようとした瞬間、信実はよろめき倒れる。その背中には1本のナイフがあった……。

 
 
 
 
     
     
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