第3話 「覆面屋敷」
坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖“万引一家”“覆面屋敷”」より
脚本:會川昇 / 絵コンテ:木村隆一 / 演出:木村隆一 / 作画監督:小平佳幸
 

戦争で荒廃した西新宿。立ち入り制限地域の倒壊したビルの一画に住み着く人々がいた。馴染みの女のスマートフォンの回線状況を調べている新十郎。そこに梨江がある事件を携えて訪れる。スマートフォンの回線回復を条件に梨江の事件の解決に当たることになる。

死んだのは佐々風守。

父親、佐々駒守は人工知性の研究者で天才と呼ばれていたが戦時中の7年前、新情報拡散防止法により強制捜査を受け、そのさなかの爆発事故で死亡した。

風守は、駒守がある日突然、遠縁の子供といって連れてきた養子。駒守と同様、風守は当主のならわしとして覆面で顔を隠していた。駒守の死後、財産や会社も風守が相続したが、実質的には駒守の弟、木々彦が実権を握っていた。

今回、風守もまた爆死したため、佐々家の人々の間では家にかかった呪いではないかと不安が広がる。果たして死因は、呪いか、自殺か、他殺か……。

新十郎が状況を把握したころ、虎山泉が現れ海勝の推理を関係者に披露する。新十郎は、海勝の推理を覆す真実を見つけられるか。

 
 
 
 
     
     
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